社会人・就職氷河期世代のための公務員試験情報ブログ【全力応援!】

社会人向けの公務員試験について収集した情報を書いて、少しでもお役に立てたらという応援ブログです!

スタートから合格まで!就職氷河期世代の試験対策の具体的な進め方(社会人向け公務員試験)

 これまで社会人・就職氷河期世代のための公務員試験情報を少しずつ記事にしてきましたが、今回は、「就職氷河期世代」対象試験(都道府県庁採用)の試験対策に絞ってまとめてみたいと思います。
 スタートから合格までの具体的な進め方を、これまでの記事から抜き出すなどして、わかりやすく、順を追って書いていきますので、これから勉強を始めようとされている方や、うまくいかなくて悩まれている方に参考にしていただければ幸いです。少し長くなりますが、お付き合いください!

 

1 スタート!まずは受験したい自治体の日程や受験資格などを確認しましょう

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(試験日程)

 5/4時点で日程を整理していますので、ご覧ください。(「就職氷河期」対象試験を実施する予定の都道府県のみを記載しています。)
 この表の見方ですが、例えば、愛知県の「就職氷河期世代向け」試験でいけば、申込みが7月29日から8月10日で、1次試験日が9月19日、2次試験日が10月19日から10月22日の間(面接試験は全員一斉ではなく、日を分けて行われますので、大抵、1次試験合格後に通知されます。)、最終の合格発表日が11月11日頃を予定、といった具合です。
 多くの自治体では、申込方法が電子申込になっていると思います。紙の申込より短時間で済むものではありますが、そう思うあまり〆切を過ごしてはいけませんので、余裕を持って申し込みをされることをオススメします。
 なお、試験の詳細な内容が書かれた「受験案内」は、おおむね、この申込開始ごろにその自治体の試験担当部署(人事委員会など)のホームページに掲載されます。「受験案内」を必ず読んで、試験内容や留意点など、しっかり確認してください。

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(受験資格)

 すでに公表しているものや昨年度の受験資格を参考に記載しています。職務経験年数や雇用状況の条件が付く場合もありますので、必ず「受験案内」を確認してください。受験案内の受験資格に該当すれば誰でも受験できますので、学歴(大卒、高卒とか)などは関係ありません。

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(試験内容)

※具体的な試験対策は、のちほど詳しく説明します。
○教養試験(教養試験、基礎能力試験、SPI3)

 1次試験ではペーパーテストの教養試験が実施されます。
 このうち、「教養試験」は、大抵、初級(高卒程度のレベル)の試験で設定されることが多いです。多くはこれになりますね、
 また、「基礎能力試験」や「SPI3」のところもありますが、これらは社会人でも対応できるように比較的易しい内容の問題になります。
○論文試験、作文試験
 自治体によって論文試験のところもあれば作文試験のところもありますね。
 論文も作文も同じように見えますが、大きく違います。
 ・「論文試験」は、根拠や客観的な事実などを基にして課題の答えを書くもの、
 ・「作文試験」は、自分の体験や感想を書くのもので、
課題も、例えば、論文試験は「外国人労働者の受け入れについて、あなたの考えを述べなさい」といったもので、作文試験は「これまで主体的に改善を図ったことについて、述べなさい。」といったものになります。
 このため、論文試験の方が事前の準備がだいぶ必要になってきます。
○適性検査
 いわゆる「適性検査」であれば、たくさんある「質問」を時間内にぱぱっと答えていくもので、それによって性格の傾向を導くものになります。大抵は面接試験で確認するなどの材料に使われることが多いようです。合否に影響することはありませんので、あまり深く考えなくていいものです。
○個別面接、人物試験、口述試験
 いずれもいわゆる面接試験です。ここが最大の勝負どころです。

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(採用予定数)

 採用予定数は、すでに公表されているところもありますが、さきほど書いた「受験案内」に記載されて公表されることが多いので、必ず確認してください。すでに公表しているところでは、おおむね昨年並みで、そうすると、今年も昨年のような倍率が予想されるところです。

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 またこんな高倍率か、とモチベーションが下がったかもしれませんね。しかし、昨年度の倍率も、1次試験とそれ以外に分解して分析してみると次のとおりで、もちろん高いのは高いのですが、1次試験のハードルが意外と低かったりするところも見えてきますね。全体の高倍率を見てモチベーションを下げることなく、強い気持ちで合格をめざしましょう!

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2 試験対策全体の力の入れ方を考えましょう

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 限られた時間を有効に使うには、試験勉強を始める前に、試験の全体像をとらえて、力の入れるところを決めてメリハリをつけた対策を打っていくことが大事です。 
 試験全体で一番重要なのは面接試験ですので、そこで息切れしていては仕方ありませんが、かといって筆記試験を乗り越えなければ意味がないというジレンマもあります。そのあたり、さきほど1次試験とそれ以外を分解した例などを参考に、それぞれの受験先に応じたバランスを考えていくことも重要となりますが、受験先に関わらず私が考える「力の入れ方」のポイントは次の3つです。

○教養試験対策
 しっかり取り組む必要はあるが、通過できる水準以上に頑張りすぎる必要はない
○論作文試験対策
 最低限の体裁対策は必要だが、それよりも内容を重視する準備をすべき
○面接試験対策
 全ての試験を通じて最も重要。その中でも特に、「責任感・使命感」を高めることに全力を注ぐべき

※このことについて詳しくは、次の記事をご覧ください。
 記事:私の考える「弱者が強者に勝つための合格戦略」

3 教養試験対策⇒「独学」と「通信講座」により、残り時間に応じた勉強方法としましょう

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 試験全体の力の入れ方を確認したら、いよいよ勉強をスタートしましょう。
 まずは、教養試験対策です。私も含め多くの人が、筆記試験は能力の一部を見るものでしかないものだと思っていますが、されど、それで一定程度ふるいをかけているのが現状の試験制度であるため、これをなんとかして乗り越えないと始まらないのは致し方ないところです。
 どう対策をするかですが、私のオススメする勉強法は「独学」オンリーまたは「独学」と「通信講座」の組み合わせです。他の記事でも何度も書いていますが、しっかり取り組む必要はあるが、通過できる水準以上に頑張りすぎる必要はないというスタンスからは、予備校に行くなどでコストをかけすぎるものではないと考えるからです。公務員になってから基本単独で担当を持つことを考えても、この試験においても主体的に勉強を進めることは重要なことだったりもします。(面接で勉強の仕方を聞かれても堂々と答えられます。)

<独学>
■教養試験(初級)対策のオススメの参考書・問題集

 ここでは就職氷河期世代対象試験に多い教養試験(初級)の対策にオススメの本を紹介します。

◆東京アカデミー「オープンセサミシリーズ参考書」★★★★★
(オススメポイント)
 初級は高卒程度とはいえ範囲が広いですが、かといって勉強からしばらく離れている社会人が昔の教科書を引っ張り出してくる余裕はありません。
 このオープンセサミシリーズは、5冊と、一見多いようではありますが、むしろ広い範囲を「5冊にまとめてくれている」と思います。まずは、ここから、という「必携」の5冊です。
Amazonはこちら)
 国家公務員・地方初級(1)政治・経済・社会 2022年度 (オープンセサミシリーズ)
 国家公務員・地方初級(2)日本史・世界史・地理・思想 2022年度 (オープンセサミシリーズ)
 国家公務員・地方初級(3)文章理解・国語・文学・芸術 (オープンセサミシリーズ)
 国家公務員・地方初級(4)数学・理科 (オープンセサミシリーズ)
 国家公務員・地方初級(5)一般知能 (オープンセサミシリーズ)

 

◆成美堂出版「最新最強の地方公務員問題 初級」★★★★★
(オススメポイント)
 こちらはさらに広い範囲を1冊にまとめたものですが、まだ昔の勉強の記憶がある方は、こちらを選んでもいいと思います。また、さきほどのオープンセサミシリーズをひととおりやって、あとはこちらに移行する(持ち歩いたりする)のもありかもしれません。
 項目ごとのポイントが、2ページ分の中にきれいにまとまって、頭に入りやすいようにできているのは、いいと思います。

 

◆実務教育出版「高卒程度公務員完全攻略問題集」★★★★☆
(オススメポイント)
 とても読み進めやすいという印象で「最重要テーマ」、「基礎問題」、「実戦問題」の順になっています。

 

高橋書店「初級 地方公務員 過去問ベスト」★★★★☆
(オススメポイント)
 「7日でできる」というタイトルどおり、時間がない方には合っています。
 時間のある方も仕上げ的に読むといいと思います。

 

◆実務教育出版「地方初級教養試験 過去問350」★★★★★
(オススメポイント)
 サイズが大きくて持ち運びは難しいですが、じっくりと取り組むには十分な一冊です。安定の1冊。


<通信講座>
■独学と組み合わせるのに最適な通信講座
 独学だけでは不安という方や時間がないという方は、次の記事にオススメの通信講座を書いていますので参考にしてください。就職氷河期試験の場合の選択コースについても詳しく書いています。)

koumuin-ouen.hatenablog.com

 


<残り時間別の勉強法>

 例えば、9月下旬に試験であと4か月あるという場合は、次のパターンなどが考えられます。さきほど紹介した参考書・問題集を一通りやりながら、通信講座をしっかりと3回繰り返す。余裕めに見積もって4か月でできるパターンです。

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 このように残り時間別に考えられる勉強法(独学、通信講座、または両者の組み合わせ)を、次の記事に整理していますので、受験先の試験日までの残り時間ごとにできうる最大限の対策を打っていきましょう!

koumuin-ouen.hatenablog.com

 

4 論文試験対策⇒「自分の考え」をしっかりと準備しましょう

 就職氷河期世代対象試験を実施する団体の半数程度が、論文試験となっていますね。1次試験で実施されるところも多いので、教養試験と並行して準備を進めなければなりません。
 体裁に関しては、対策本を参考にしていけばいいと思いますが、内容に関しては、対策本を鵜呑みのするのではなく、「自分の考え」を準備しておくことが、他の受験者との差をつける重要なポイントとなります。

 記事:論文試験対策はどうすればいいの?

 具体的には、次の記事に書いているように、その自治体の総合計画を見るなどして、特有の課題や方向性を知り、その上で自分なりの考察をしていくことです。少々の時間ではできませんので、根気のいる作業になりますが、このプロセスは絶対に生きてくるものですので、しっかりと取り組んでください。上に書いた教養試験対策の時間は余裕めに設定していますので、並行して作業することは可能です。

koumuin-ouen.hatenablog.com

 

5 作文試験対策⇒これまでを振り返り自己アピールできる体験を準備しましょう

 残りの半数程度は「作文試験」です。作文試験対策としては、論文試験対策のような作業は必要ありません。逆に、そこで差を付けられない分、「工夫したこと」「苦労したこと」というありきたりなテーマにおいて、他の受験者との違いを出すかはなかなか難しくもあります。
 やはり、自分のこれまでをしっかりと振り返ることこそが対策です。これまで、小さなことでもいいので、「自分がアイデアを出して成果を得たことがあったよな」とか、「苦労したけど乗り越えたことがあったよな」とか、自慢できるようなエピソードを、整理しておくことが対策になるのだろうと思います。

※作文試験対策の記事は、また日を改めて書いていこうと思います。

 

6 面接試験対策⇒「志」を高めることを時間のある限りやりましょう

 最後にして最大の勝負どころが面接試験です。
 面接試験での評価視点はおおむね、「責任感・使命感」、「積極性・主体性」、「社会性」、「思考力」、「コミュニケーション力」といった点を評価されます。
 記事:面接試験ってどのような視点で評価するの?

 最初の方でも書きましたが、このうち「責任感・使命感」つまりは「志」を高める作業をとにかく時間のある限りやることです。具体的に何をしていくか、方法はたくさんあると思いますが、私が考えるのは、次の3つです。

(志を高める方法 その1)
「志望動機」をじっくりと考え、整理する

 まず、自分が「公務員」として使命感を持ってやりたい!という「志」がベースにないと始まりません。安定だけを求めて公務員をめざしている人は、まず、そこを問い直してみることから始めてください。
 なぜその受験先なのか、その受験先のために自分が貢献したい理由は何か、どのように貢献したいのかをじっくりと自己分析して整理してみることが必要です。

(志を高める方法 その2)
 公務員の具体的な仕事を知る
 
 次に、公務員の具体的な仕事を知ってイメージを作ることです。一生の仕事として取り組もうとしているのに漠然としたものでは、ミスマッチが起きて不幸になりかねません。次の記事にあるような本も一つの参考になります。
 記事:地方公務員の仕事内容を知りたい方におすすめの本 
(志を高める方法 その3)
 受験先の現状・課題を知る
 最後に、受験先の現状・課題、将来ビジョンをしっかり調べて知ることで、自分がその課題の解決に向けてどう貢献していくのか、という具体的なイメージ作りに繋がります。(論文試験対策でやっている場合は、それでもう済んでいますね。)

 そのほかの評価視点については、「面接想定質問」として、随時紹介していますので、参考としてください。

 記事:面接想定質問 カテゴリーの記事一覧


 

おわりに

 スタートから試験の終了まで書いてきました。読んでいただいた方、お疲れ様でした。少しは分かりやすく全体の流れが見えるようになったでしょうか?
 
 これだけの倍率をくぐり抜けるためには、人と同じようなことをやっていたのでは当然難しいですよね。私の書いた進め方は、そうした「差別化」のための、一つの提案です。私は、本当に公務員にふさわしい「志」を持った人こそ応援したいと思っています。
 受験者全員がこの記事を参考にすれば前提は変わるのでしょうが、まずそれはないでしょうから(苦笑)、この記事を真剣に読んでいただき進め方を取り入れていただいた、あなたには、ぜひ合格をつかみ取っていただきたいと思います!

 応援しています! 

 

 


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