【銀行員から公務員】金融系職種から公務員への転職は有利か?

・金融機関は、転勤が多くノルマが厳しいから転職を考えているんだけど・・・

・AIの導入などで将来性も不安になってきている

・金融機関での経歴をアピールすれば公務員への転職は簡単なのかな?

 

最近、銀行員、証券会社、保険会社など金融系職種から転職を考えている人も多くなっています。

転職先として、安定や手堅さで共通する公務員への転職は人気のようです。

そこで今回は、金融系職種から公務員への転職の現状と対策の進め方について、解説していきます。

 

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金融系職種から公務員への転職は有利か?

銀行員など金融系職種に対する需要と供給はどうか

行政機関側のニーズは特に高いとは言えない

現在、社会人向け公務員試験の事務職は、「一般行政」という区分で試験が実施されることがほとんどです。

金融系の知識を生かせる「財務」などの試験区分を設けているのは、東京都など一部しかありません。

 

行政機関の守備範囲は幅広く、例えば都道府県では、議会、総務・税務、民生・衛生、商工・労働、農林、土木など多岐にわたっています。

社会人経験者採用では、入庁最初の部署で前職でのスキルを生かせる形の配属もりますが、例えば金融系の部署がある「商工・労働部門」は、全体でも職員の割合は7.5%しかなく、中でも金融関係の仕事を行う職員の定員は、さらに少なくなります。

 

こうしてみると、「前職が金融」の人へのニーズが特に高いとは言えないでしょう。

 

受験者側の状況 

一方、受験者側の状況については、どうでしょうか。

昨今の転職志向もあり、金融系職種出身の受験者は多いようです。

銀行員を中心として、証券会社、保険会社や郵便局などの方もおられるようです。

 

社会人向けの試験は、すでに全国的にも定着してきて年数も経過しますので、金融系出身者の登用自体、ありふれたものになってきているとの声も聞きます。

 

以上、需供両方から考えて、

金融系職種は、「特に有利とは言えない状況」と考えられます。

公務員になるには、他の受験者同様に気を引き締めて臨まなければなりません。

 

 

公務員試験の現状はどうなっているか

社会人向け公務員試験の流れ

社会人向け公務員試験の一般的な流れは、次のようになっています。

試験全体を通して、最終的には面接試験が最も重要ですが、教養試験をクリアしないと次に進めない仕組みとなっているところが特徴です。

 

 

社会人経験者試験では、1次試験をなんとか合格しても、2次試験で半数が落とされます。

他の受験者との差別化をどう図るかが重要になります。

 

 

 

2023年度の試験日程(主なもの)

(社会人経験者試験)

団体名 試験名称 申込期間 1次試験
特別区 経験者採用 6/22~7/13 9/3
神奈川県 中途 6/30~7/14 7/28ほか
横浜市 社会人 6/22~7/19 9/24
愛知県 民間企業等職務経験者対象
(4月募集)
3/29~4/21 5/21
愛知県 民間企業等職務経験者対象
(7月募集)
7/27~8/8 9/17
名古屋市 職務経験者 7/4~7/31 9/24
大阪府 社会人等26-34 8/3~8/28 10/1
福岡県 民間企業等職務経験者 7/10~7/21 8/20

 

就職氷河期世代試験)

団体名 試験名称 申込期間 1次試験
就職氷河期世代 7/19~7/28 10/29
東京都 就職氷河期世代採用 1類B
就職氷河期世代採用 3類
8/10~8/21 10/22
神奈川県 就職氷河期世代(選考) 6/30~7/14 8/14
横浜市 就職氷河期世代 7/13~7/14 9/24
愛知県 社会人を対象とした試験 7/27~8/8 9/17
名古屋市 就職氷河期世代 7/4~7/31 9/24
大阪府 社会人等35-49 7/10~7/24 8/27
福岡市 就職氷河期世代 5/1~5/18 6/18

 

それぞれの団体の試験日程は例年同じ時期になることが多いので、翌年度の試験を考える場合は、参考にして対策スケジュールを立てましょう。

 

金融系職種から公務員試験に合格するための秘訣

合格の秘訣は戦略を持てるかどうか

倍率を見て、受験を躊躇ってしまう人もいたかもしれません。

しかし、受験する全ての人が徹底的に対策をしているわけではありません。

誰でも受験できる試験のため、この倍率には様々な受験者が含まれています。

 

しっかりとした戦略を持てば、対策が不十分な人より前に出ることができます。

第一関門の教養試験対策で息切れしないように、全体の対策を早い段階から考えておくことが大事です。

 

試験対策スケジュール

社会人公務員試験の試験スケジュールと対策期間の目安を、整理しています。

対策スタートは半年前を目安としつつも、早ければ早いに越したことはありません。

目標とする試験までの時間を確認して、早速、取りかかりましょう。

 

■試験対策スケジュール

 
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(参考記事)

「もう時間がない」と諦めるその前に

>>【1か月でも希望アリ!】公務員試験を最短の勉強時間で合格する方法

koumuin-ouen.hatenablog.com

 

金融系職種も気を引き締めてゴールを目指す

結論としては、銀行員など金融系職種から公務員への転職は、有利でも不利でもありません。

通常の社会人経験者と同じライン上にいると認識して、気を引き締めて取り組んでください。

 

具体的な合格戦略を知りたい方は、次の記事をご覧ください。

 

 

 

【情報系スキルは面接での評価アップ要素になる可能性大】

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ブログ筆者紹介:おりーぶ


●元行政経験者で、人事・採用関係などに精通。

●公務員を目指す社会人に有益な情報を提供するべく、2021年3月にブログを開始しました。