国家公務員試験(氷河期世代)2か年の試験状況分析
社会人向け公務員試験のうち、国家公務員の就職氷河期世代試験については、予定されている3か年のうち、2か年が終了しました。
人事院のホームページ(https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/senkou/hyougaki.html)に掲載されている試験実施状況のデータを基に、昨年度と今年度の試験状況について、変化があったか傾向を分析してみます。
申込倍率は大幅減
あくまで、申込者数ベースなので、(受験しない人も含まれることを考えると)実際の受験倍率ほど正確なものではありませんが、それでも、全体的に半減に近い大幅減となっています。
2020度は初年度で注目度も高く申し込みが殺到しやすかったのもありました。一方、2021度は2年目で落ち着いたことや、前年度のあまりの高倍率を見て敬遠した人も多かったということでしょうか。
(2020年度)
↓
(2021年度)
1次基礎能力試験通過倍率と最低合格ラインも軒並み減
2020年度は、40題のうち33~28問が正答最低ライン、つまり7割から8割以上を正解しないと1次試験は合格できない状況 でした。
2021年度は、問題のレベルが変わったかは定かではありませんが、40題のうち、25~18問が最低ライン、つまり6割から5割程度まで正答最低ラインが下がっています。
おそらく、申込倍率の傾向同様に受験倍率も下がっており、その分、正答ラインも下がったものと推測されます。
(2020年度)
↓
(2021年度)
2021年度同様なら十分に通過できるレベル
2020年度の倍率、正答ラインはさすがにシビアなところがあり、1次試験を通過することが至難の業というところがありました。
2021年度も前年の受験者が再度受験するなら、同様の厳しい傾向が続くと予想していましたが、2021年度の結果は、正答ラインも大きく低下しています。
2022年度も同様の傾向が続くなら、対策さえしっかり行えば、この1次試験は、十分に通過できるレベルと言えるでしょう。
1次試験を通過し、面接まで進めば、あとは、自分を出し切るだけです。(そのあたりも、このブログの他の記事を参考にしていただければ幸いです。)
まずは基礎能力試験対策!
国家公務員の「基礎能力試験」は知識分野があるため、社会人経験者試験向けの最もライトなものではなく、就職氷河期対象試験に多い高卒程度の「教養試験(初級)」同様の対策を行う必要があります。
独学だけではなかなか難しい方は、問題集と通信講座と組み合わせて効率よく進める方法もあります。
次の記事におすすめの通信講座を紹介しています。
全体の合格戦略もしっかりと
教養試験をくぐり抜けても、その他の試験対策に手が回っていなくては最終合格できません。
全体の試験を見通して最終合格に向けた戦略を立てましょう。
過去に行政機関で勤務。自ら収集した情報や公務員の知人からの情報(マル秘情報なし)を整理して、ブログでわかりやすく発信します。
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