百貨店やスーパー、その他販売など小売業界で働いている人に、公務員への転職を考えている人もいると思います。
ただ、販売員など小売の仕事の内容が公務員の仕事(一般事務)と結びつかないことから、「試験を受けても不利なのではないか」と不安に思う人もいるかもしれません。
そこで、今回は、小売業から公務員への転職を成功に導くための秘策について書いていきます。
- 小売業からの転職理由と公務員への志望動機
- 小売業の仕事で得たノウハウやスキルを公務員に直接生かそうとしなくていい
- 公務員試験の現状はどうなっているか
- 小売業から公務員試験に合格するための秘策
- 小売業から公務員への転職は難しくない
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小売業からの転職理由と公務員への志望動機
小売業から公務員への転職をめざすきっかけとしては、次のことが挙げられます。
(小売業から転職したい理由)
・給与が低い
・残業が多い
・休みが取れない
働き方改革が進む時代とはいえ、そう甘くないのが実態のようです。
小売業界は、統計上も離職率が高いことがうかがえます。
一方、公務員は、コロナ禍で残業は増加傾向にあるものの、労働環境や福利厚生面では恵まれています。
そうしたことから、環境の改善を求めて転職したいというニーズが生まれやすくなっています。
ただし、公務員の給与は民間給与を調査して、高くも低くもない水準に設定されるため、場合によっては今の給与から大きく下がることもあります。
その点は受験前にしっかり確認して進めましょう。
(東京都パンフレットより)
小売業の仕事で得たノウハウやスキルを公務員に直接生かそうとしなくていい
転職においては、通常、「前職で得たノウハウやスキルをどう生かせるか」ということを自己アピールの大きなポイントとなるでしょう。
もちろん、あるに越したことはないのですが、公務員試験では、その点が特に重視されるわけではありません。
公務員の仕事は幅広く、所属の異動も繰り返されますので、専門性の要素のみで合否を決められないのです。
面接関連の記事でも説明していますが、むしろ評価されるのは、過去の「行動事例」です。
それによって、将来、どの事務についても安定的に対応できる「再現性」を確認されることになります。
このことから、「小売業でのノウハウやスキルが生かせないから不利」と不安になる必要はありません。
その仕事の中で、「どう行動してきたか」をしっかり振り返ってください。
公務員試験の現状はどうなっているか
社会人向け公務員試験の流れ
さて、公務員になるには公務員試験を合格しなくてはいけません。
社会人向け公務員試験の一般的な流れは、次のようになっています。
試験全体を通して、最終的には面接試験が最も重要ですが、教養試験をクリアしないと次に進めない仕組みとなっているところが特徴です。
社会人経験者試験では、1次試験をなんとか合格しても、2次試験で半数が落とされますので、毎年、合格に歓喜するのは一部の人だけという厳しい試験です。
小売業から公務員試験に合格するための秘策
合格の秘訣は戦略を持てるかどうか
倍率を見て、受験を躊躇ってしまう人もいたかもしれません。
しかし、受験する全ての人が徹底的に対策をしているわけではありません。
誰でも受験できる試験のため、この倍率には様々な受験者が含まれています。
しっかりとした戦略を持てば、対策が不十分な人より前に出ることができます。
第一関門の教養試験対策で息切れしないように、全体の対策を早い段階から考えておくことが大事です。
試験対策スケジュール
社会人公務員試験の試験スケジュールと対策期間の目安を、整理しています。
対策スタートは半年前を目安としつつも、早ければ早いに越したことはありません。
目標とする試験までの時間を確認して、早速、取りかかりましょう。
■試験対策スケジュール
小売業から公務員への転職は難しくない
結論、小売業から公務員への転職は難しくありません。
ライバルとの差別化を図って自信をもって試験に挑めるよう、「合格戦略」でしっかり対策を講じて、希望を叶えてください。