公務員試験の教養試験を突破すれば、いよいよ「面接試験」です。
面接試験では、必ず「志望動機」を聞かれるわけですが、うまく答えられるかどうか不安な人も少なくないでしょう。
そんな中、今年は、ChatGPTなど生成AIの進化が大きな社会変化を生んでおり、文章作成のお助けもしてくれることは皆さんご存知のとおりです。
「それなら、「志望動機」の作成もChatGPTを使ってみてはどうか」
「でも、ChatGPTを使って作ったことがバレるのではないか」
と、気になっている人もいると思います。
そこで、今回は、面接での志望動機作成にChatGPTを使うことについて説明します。
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ChatGPTで作った志望動機を使うと面接でばれる?
行政にもChatGPTなど生成AIが着実に浸透しつつある
昨年末から急速に話題となったChatGPT。
今では書店に行くとChatGPTの使い方マニュアルが、ずらりと並んでいます。
各業界もごぞって、ChatGPTなど生成AIを使った効率化に取り組んでおり、これは行政も例外ではありません。
横須賀市役所など積極的に生成AIを活用して効率化を進める事例も出てきています。
こうした流れを考えれば、様々な場面で生成AIの活用を試みることは、むしろ今の時代の方向性に合っていると言えます。
面接の志望動機の場面で使ってみてはどうかと考えること自体は、必ずしも悪ではないでしょう。
そうした固定観念を取り払う柔軟な発想はむしろ称賛されるべきかもしれません。
ChatGPTで作った志望動機はバレるのか
ChatGPTで作成した文章かどうかがバレるのか。
今後、生成AIの課題ともなっくる部分ではありますが、現状では、AIが作ったものかどうかを判別するのは難しい状況です。
つまりChatGPTで作ったものかどうかがバレるかというと、それはバレないでしょう。
しかし、自分で考えたものかどうかバレるか、というと話は違ってきます。
理由は次のとおりです。
1.志望動機の深堀り質問の結果、バレることになる可能性がある
一問一答で、志望動機を話させて、「はい、わかりました」で終わる面接は多くはありません。
答えた志望動機の内容について、
「さきほどの〇〇の部分をもう少し詳しく聞かせてください。」とか、
「そう考えるに至ったエピソードがあれば、もう少し聞きたいのですが」とか、
深堀りする質問をするケースがほとんどでしょう。
そうなると、あらかじめ、いかに綺麗な「原稿」を用意して答えたところで、自分の考えがなければ、矛盾があらわになることになるため、結局、バレるという可能性があります。
2.自分の本当の志望動機との整合が難しくなる可能性がある
受験者が公務員になりたい「本当の志望動機」というのは、それぞれあるはずです。
家族の関係でとか、前職を辞めたいからとか、安定性を求めてとか、それがきっかけになっている人が多いでしょう。
そうした情報も、面接の中では、違う角度から必ず深堀りされます。
その時に、そういったものを隠して、美辞麗句だけの志望動機で押し通そうとすると、矛盾が生じてしまい、結果、バレる可能性があります。
志望動機の整理には、ChatGPTもうまく活用しながら、最後は自分の頭で
結論として、志望動機の整理には、ChatGPTなど生成AIの作ったものを「うのみ」にするだけではだめです。
ただ、文章の構成や自分の考えをまとめるヒントをもらうために、生成AIをうまく活用するスキルは、むしろ今の時流に沿って逆にアピールもできます。
「志望動機の作成に当たっては、生成AIに、苦手な文章構成や頭の整理する上でヒントをもらうなどで力を借りながら進め、最後は自分の頭できちんと考えました」
というスタンスが、現状では望ましいと思います。