看護師から公務員への転職のための試験対策【一般の行政職の道も!】

コロナ禍の影響が看護師に高い負荷をもたらしたことなどを背景に、看護師からの転職希望が高まっている傾向があります。

こうした転職を考えている人の中には、安定性のある公務員への転職を希望しながら、公務員への転職が可能なのか、どういう道があるのかの情報が少なく諦めてしまう人も少なくないのではないでしょうか。

 

そこで、今回は、看護師から公務員への転職の道について書いていきます。

 

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看護師が転職を希望する理由

看護師が転職を希望する理由は、次のことが挙げられます。

 

1.仕事の過重負荷

看護師は、長時間労働、緊張した状況、身体的な負担など、非常に要求の高い仕事に従事しています。

過重な負荷は、看護師のストレスや疲労を引き起こし、退職を促す要因となることがあります。

 

2.組織の問題

看護師が勤務する組織内の問題も退職の原因となることがあります。

これには、不十分なスタッフ配置、コミュニケーションの欠如、管理上の問題などが含まれます。

組織の不適切な状況は、看護師の不満や職場不適応を引き起こす可能性があります。

 

3.専門性の不満

看護師は、専門知識やスキルを継続的に向上させる必要があります。

しかし、給与の不均衡やキャリアの成長の欠如など、専門性の向上に関する不満が退職の要因となることがあります。

 

4.ワーク・ライフ・バランスの問題

看護師の仕事は、夜勤や週末の勤務など、不規則なシフト勤務が特徴です。

これにより、プライベートな時間や家族との関係に影響が及ぶことがあります。

ワーク・ライフ・バランスの問題は、看護師が職場を離れる理由の1つです。

 

5.職業倦怠感

看護師は、患者のケアや緊急事態に対応するなど、高いレベルの責任を負っています。

長期間にわたる職務の重圧やエネルギー消耗により、職業倦怠感が生じることがあります。

このような状況下では、看護師は職場を離れる選択をすることがあります。

 

 

一方、公務員は、労働環境や福利厚生面では恵まれています。

このため、環境の改善を求めて公務員に転職したいというニーズが生まれやすくなるのも自然な流れでしょう。

 

 

看護師から公務員への転職 2つの道

看護師から公務員への転職には、次の2つの道があります。

・公務員看護師への転職

・一般の行政職への転職

 

1.公務員看護師への転職

 公務員看護師とは、国や自治体が運営する病院(国立病院や公立病院)や保健所で保健師として働く看護職です。

公務員ですので、看護師資格さえあればフリーパスというわけではなく、それぞれの試験を合格しなければなりません。

ただし、看護師の需給バランス的には、公務員看護師は不足気味ですので、試験のハードルは高くないと言えるでしょう。

試験の内容や難易度も様々なため、希望する団体の受験案内で確認して挑みましょう。

 

2.一般行政職への転職

一般行政職とは、専門職種ではなく様々な事務を行う、いわゆる一般的な公務員です。

「せっかく転職するなら、新たな分野で仕事をしてみたい」という人も多いでしょう。

それでも「看護師の仕事とは全く違うので、不利なのではないか」と不安になるかもしれません。

 

一般の転職においては、通常、「前職で得たノウハウやスキルをどう生かせるか」が自己アピールの大きなポイントとなりますが、公務員試験では、その点だけ重視されるものではありません。

公務員の仕事は幅広く、所属の異動も繰り返されますので、専門性のみで合否を決められないのです。

 

面接関連の記事でも説明していますが、むしろ評価されるのは、これまで培った「行動力」です。それによって、将来、どの事務についても安定的に対応できる「再現性」を期待されることになります。

 

このことから、看護師と一般行政が結びつかないのではにかと不安になる必要はありません。看護師の経験の中で、「どう行動してきたか」をしっかり振り返ってください。

 

 

公務員試験の現状はどうなっているか

社会人向け公務員試験の流れ

さて、公務員になるには公務員試験を合格しなくてはいけません。

社会人向け公務員試験の一般的な流れは、次のようになっています。

試験全体を通して、最終的には面接試験が最も重要ですが、教養試験をクリアしないと次に進めない仕組みとなっているところが特徴です。

 

 

社会人経験者試験では、1次試験をなんとか合格しても、2次試験で半数が落とされますので、毎年、合格に歓喜するのは一部の人だけという厳しい試験です。

 

 

 

 

2023年度の試験日程(主なもの)

(社会人経験者試験)

団体名 試験名称 申込期間 1次試験
特別区 経験者採用 6/22~7/13 9/3
神奈川県 中途 6/30~7/14 7/28ほか
横浜市 社会人 6/22~7/19 9/24
愛知県 民間企業等職務経験者対象
(4月募集)
3/29~4/21 5/21
愛知県 民間企業等職務経験者対象
(7月募集)
7/27~8/8 9/17
名古屋市 職務経験者 7/4~7/31 9/24
大阪府 社会人等26-34 8/3~8/28 10/1
福岡県 民間企業等職務経験者 7/10~7/21 8/20

 

就職氷河期世代試験)

団体名 試験名称 申込期間 1次試験
就職氷河期世代 7/19~7/28 10/29
東京都 就職氷河期世代採用 1類B
就職氷河期世代採用 3類
8/10~8/21 10/22
神奈川県 就職氷河期世代(選考) 6/30~7/14 8/14
横浜市 就職氷河期世代 7/13~7/14 9/24
愛知県 社会人を対象とした試験 7/27~8/8 9/17
名古屋市 就職氷河期世代 7/4~7/31 9/24
大阪府 社会人等35-49 7/10~7/24 8/27
福岡市 就職氷河期世代 5/1~5/18 6/18

 

それぞれの団体の試験日程は例年同じ時期になることが多いので、翌年度の試験を考える場合は、参考にして対策スケジュールを立てましょう。

 

合格の秘訣は戦略を持てるかどうか

倍率を見て、受験を躊躇ってしまう人もいたかもしれません。

しかし、受験する全ての人が徹底的に対策をしているわけではありません。

誰でも受験できる試験のため、この倍率には様々な受験者が含まれています。

 

しっかりとした戦略を持てば、対策が不十分な人より前に出ることができます。

第一関門の教養試験対策で息切れしないように、全体の対策を早い段階から考えておくことが大事です。

 

試験対策スケジュール

社会人公務員試験の試験スケジュールと対策期間の目安を、整理しています。

対策スタートは半年前を目安としつつも、早ければ早いに越したことはありません。

目標とする試験までの時間を確認して、早速、取りかかりましょう。

 

■試験対策スケジュール

 
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(参考記事)

「もう時間がない」と諦めるその前に

>>【1か月でも希望アリ!】公務員試験を最短の勉強時間で合格する方法

koumuin-ouen.hatenablog.com

 

まとめ

結論、看護師から公務員への転職は十分に可能です。

「合格戦略」でしっかり対策を講じて、新しいライフスタイルを叶えてください。

 

具体的な合格戦略を知りたい方は、次の記事をご覧ください。

 

 

 

 

ブログ筆者紹介:おりーぶ


●元行政経験者で、人事・採用関係などに精通。

●公務員を目指す社会人に有益な情報を提供するべく、2021年3月にブログを開始しました。