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面接試験でよく聞く「コンピテンシー面接」とは何か?
コンピテンシー面接とは
公務員試験の面接試験において必ずと言っていいほど出てくる「コンピテンシー」という言葉。
コンピテンシーとは、「ある職務や役割において優秀な成果を発揮する行動特性」などと定義されます。
このコンピテンシーの観点を用いる「コンピテンシー面接」とは、簡単に言えば、過去の行動を聞くことで、その人の持つ特性を確認し、将来の再現性を評価しようという面接です。
※「コンピテンシー面接」と明確に示されていることはなくても、個別面接の中には、大抵、コンピテンシー型の「行動を尋ねる質問」が入っていると思います。
コンピテンシーは経験者採用の試験で受かるための最大のポイントの一つ
面接の評価項目は、「責任感・使命感」、「積極性・主体性」、「社会性」、「思考力」、「コミュニケーション力」に大きく分かれます。
このうち「コミュニケーション力」については除きますが、それ以外の評価項目(「責任感・使命感」、「積極性・主体性」、「社会性」、「思考力」)は、過去の「行動」から評価することもできる要素で、つまりコンピテンシー面接の対象となりうる要素です。
社会人・就職氷河期世代の受験者は、これまでの仕事や社会生活の経験は豊富なため、過去の行動を聞けば、その人の「行動特性」が判断できます。
このため、受験者の持つコンピテンシーの評価は、公務員試験の経験者採用で受かるための最大のポイントと言っても過言ではありません。
コンピテンシー面接の流れの例
コンピテンシー型の面接では、経歴や面接カードに書かれた過去の取組などを基に話を展開していく中で、話を掘り下げて質問し、その答えを基に、評価要素を拾って評価します。
答える側も「事実」を答えるしかないので、準備は要らないとも言えますが、評価から逆算して考えるなら、できるだけ自分の良い「事実」を、答えで展開できるような準備をしておくことが成功の秘訣です。
よくあるコンピテンシー型のやりとりの例をお示しします。
【工夫したことを聞く場面】
これまでのお仕事でメガネの販売の仕事をされていたようですが、販売の仕方にはマニュアルがあるんですか?
マニュアルはありますが、基本的な部分以外は販売員の創意工夫も許されます。多くの人はマニュアルどおりという方が多いのですが、私は物足りなさを感じていました。
あなたは、どのような工夫をしましたか?
私は、お客様が来店の際に考えていなかった商品も知っていただきたいというスタンスで、お客様のご要望のものをお持ちする際に、お客様にお似合いと思うものを、様々な価格帯で用意して、合わせて提案することを心がけていました。
それで、お客様の反応はどうでしたか?
提案を気に入っていただける方も多く、リピーターになっていただける方も増えました。
【苦労したことを聞く場面】
前職の事務のお仕事での苦労したこととして、印刷会社での短期間での納品の話が書いてありますが詳しく教えていただけますか?
入社して間もない頃、印刷物をお客様に納品したところ、最終段階で仕様と異なっていることが判明し、短期間でなんとか納品を果たしたことがありました。
どうやって乗り越えたのですか?
印刷のスケジュールを組んでいる部門と相談し、なんとか調整が効くということで、他の印刷のスケジュールを組み直して、機械を空けてもらいました。結果、納期には間に合いましたが、多くの人に迷惑をかけてしまいました。
その一件は何が原因だったのですか?
仕様について、お客様とのすり合わせをしっかりできていなかったことが原因です。以後は、思い込みで片づけることのないよう、確認に確認を重ねるよう心がけており、後輩には、その失敗談を話して再発防止につなげています。
面接担当者向けの本を読んでみるとわかりやすい
以上が、コンピテンシー面接の簡単な流れです。
コンピテンシー面接をもっと詳しく知るためには、”面接担当者向け”の市販の本を読んでみることも、オススメします。
次の本が最もオススメですので、ぜひ読んでみてください。
(内容は基本的に同じです。)
この本を読めば、コンピテンシー面接評価の構造が分かるため、対策を考える参考と思います。
一つ気を付けないといけないのは、評価の構造が分かったからといって、ありもしない行動を作り上げて話すことは、やらないようにしましょう。
まとめ
公務員試験の面接はコンピテンシーを評価する面接となっていること、特に公務員試験の経験者採用で受かるためには、コンピテンシーの評価が最大のポイントとなることを説明しました。
そのような面接試験の準備として大事なのは、求められるコンピテンシーをまずは知ることです。
そして、求められる行動を整理した上で、自分のこれまでの行動の中で、それができた場面を思い出していく作業してください。
それは面接だけでなく、入庁した後も生きてきます。
今後、置かれた状況の中で、考え、行動する時に「コンピテンシー」が欠かせません。
今後、公務員としての「あるべき姿」には何か、そうなるためにはどう行動するのがいいか。
結果として、面接対策を通して、このことを追求することが求められているとも言えるでしょう。
(面接想定質問はこちら)