【新設】職務基礎力試験(BEST)の概要と対策(社会人向け公務員試験)
公務員試験の問題を提供している、「日本人事試験研究センター」のホームページに2024年4月から「職務基礎力試験(BEST)」が新設されることが公表されています。
社会人向け公務員試験の対策にも影響する内容のため、今回は、その概要と対策について説明します。
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【新設】職務基礎力試験(BEST)の概要
公務員試験の試験問題の多くは「日本人事試験研究センター」の提供する試験問題が活用されています。
その「日本人事試験研究センター」のホームページに、新たに、2024年度から「職務基礎力試験(BEST)」という試験を提供することが公表されています。
試験の内容として、次のとおり記載されています。
●多様化した現在の公的部門の採用における、幅広い受験者に対応しつつ、受験者の基礎的な能力を職務遂行面と公的職務への適応性の両面から総合的に判定できる試験として、「職務基礎力試験(BEST :Battery of EssentialSkills Tests)」を新たに開発しました。
●この職務基礎力試験(BEST)は、公的部門における職務遂行上必須な能力の把握に焦点を当てた「職務能力試験(BEST-A)」と、性格傾向上の特徴から公的職務への適応性を把握する「職務適応性検査(BEST-P)」の2つのテストにより構成されています。
●特に、職務能力試験(BEST-A)は、当センターに蓄積された試験の出題内容と実施結果を総合的に分析し、Lightの出題形式をベースに開発した試験であり、高い精度を保ちながら、受験に備えての特別な準備・勉強の必要がなく、より短時間で実施できるもの(60題60分) となっています。
(職務能力試験(BEST-A)の出題内容)
・論理的に思考する力
・文章を正確に理解する力
・統計等の資料を分析する力
・国内外の社会情勢への理解等を確認するための基礎的な内容 (※)
※「国内外の社会情勢への理解等」の問題では、公的部門の職員として必要な基礎知識(社会常識や義務教育の中で学んだことなど)や、ニュース等で報道された内容が出題されます。
(職務適応性検査(BEST-P)の特徴)
職務適応性検査(BEST-P)は、これまでの社会人基礎試験の職務適応性検査を発展的に改訂し、開発したものです。
これまで社会人で多く使われている「社会人基礎試験」との違いを整理すると、次のようになります。
問題数、解答時間に変更があるものの、基本的には現行の「社会人基礎試験」の構成に類似したものと思われます。
職務基礎力試験(BEST)の対策
職務基礎力試験(BEST)の概要を踏まえて、事前に対策をする場合、基本的には従来の「社会人基礎試験」対策で、ある程度カバーできると思われます。
ただし、「Light」を基に開発していることなど微妙な差異もあり、また、専用の問題集がまだ発売されていないことなどから、事前に対策を進める場合は、当ブログで推奨している「通信講座+問題集」の対策で、柔軟に対応できるおうにしておくことも効果的と思われます。
(通信講座が必要な理由)
●時短効果がある
様々な機能を使い、理解度・定着度を確認しながら進められるため、独学より効率的に学習を進めることができる。(社会人は忘却との戦いでもある。)
このため、問題集のみによる独学などに比べ、かなりの時短効果を得ることができる。
●試験種類にかかわらず対策を開始できる
社会人向け公務員試験の教養試験の種類は3種類あり、併願などする場合、対策が異なってくる。また、受験案内などの確認は直前となる場合も。
このため、共通的に対策を進められる通信講座を使うことで、早めに学習を開始することができる。